ストレス疾患の対処法|自分という存在を認めてあげよう|適応障害の実態
婦人

自分という存在を認めてあげよう|適応障害の実態

ストレス疾患の対処法

看護師

医師への効果的な情報提供

現代社会は一億総ストレス社会ともよばれ、誰もが過度のストレスにさらされるリスクが高くなっています。そのため、ストレスが原因で引き起こされるストレス疾患に悩まされる人が増えていて、病気や症状の種類も多様化して複雑になっています。中でも、比較的新しいストレス疾患として知られている適応障害は、うつ病や不安障害などの他の病気との見分けも難しく、本人にも他人からも気付きにくい疾患です。そのため、ストレスを感じている人で体にあらゆる不調が現れている人は、専門医のいる精神科や心療内科を受診して相談することが大切です。適応障害の正しい診断や効果的な治療のためには、医師に対して多くの情報を発信することが重要になります。詳しい症状、発症した時の状況、心理状態、既往歴などについてはもちろんのこと、自分自身の性格、対人関係、最近のできごと、仕事や家族の悩みなど、ライフスタイルなどについても伝えるようにするとより正確な診断につながります。コミュニケーションが苦手な人は、医師に伝えたいことを箇条書きにしたメモを持参するようにすると、要点を絞ってうまく情報提供することができます。

早期に適切な治療を

適応障害の一番の特徴は、ストレス因子がはっきりとしているという点です。ある特定のストレスへの反応が始まってから数ヶ月以内にあらゆる不調が起こり始め、症状が徐々に強くなっていきます。また、ストレス因子がなくても不調が続くうつ病や不安障害などとは異なり、ストレス因子が存在しない場所では、症状が回復し、普通に生活することができます。一方で、適応障害は他の精神疾患やストレス疾患との類似性が多く、診断が極めて難しい疾患であるというのも大きな特徴です。そのため、精神科や心療内科では、最初に他の疾患に該当しないかどうかをきちんと見極めてから、適応障害と診断するケースが多くなっています。さらに、適応障害は適切に治療を行わなければ、深刻な精神疾患へと重症化してしまう可能性のある疾患でもあります。抗不安剤や抗うつ薬などによる薬物療法、漢方療法、行動療法や自律訓練法などによる心理療法といったさまざまな治療法の中から、体に合う治療法を選び、早期に症状や苦痛を軽減させていくことが必要となります。